データベースはOS?

何となく気になったのでいい加減な知識で書いてみる。

いろんなウェブサービスコンポーネントとして見て、それらを組み合わせることによって新しいサービスを作るという方法は今後の主流になるのだろう。Google MapsみたいにAPIを公開して外部から自由に使えるようにすることによってしか生まれてこないタイプのサービス(といよりアプリケーションというべきなのか)は沢山ありそうだ。
でも、これはちょっと怖い気がする。
例えば地図を利用したサービスを作るときに、Google Mapsがあればわざわざ新しく地図データベースを作ろうとは思わないだろうし、書籍データベースを使いたい場合は自前で準備せずにAmazonのデータベースを使うほうが便利だ。となると最初に大規模データベースを構築した会社のデータベースが、そのデータベースを元にした派生サービス全ての根幹になるような事態も考えられる。もしそうなったら、根幹のデータベースを提供してる会社が何らかの理由でサービス停止したらその派生サービスは全て止まってしまう。
データベースと、そのデータベースを所有している会社のサービスと、その会社のサービスを利用して成立しているサービスの間の関係が、OSのカーネル、システムライブラリ、アプリケーションの間の関係と似たような物だとすると、今後のデータベースをめぐるサービスの発展は今までのPC用OSがたどった道と似たような物になるのだろうか。つまり、プロプライエタリな(少なくとも外から見ると)一カ所に置かれたデータベースに対してオープンな分散型データベースみたいなものが出現して、いつかはオープン型が主流になるのだろうか。でももしそうなったら一度データベースに掲載された情報を削除する手段がなくなって、Winnyの情報流出事件みたいな事件が頻発するようになってしまうんだろうか。それはそれで困るな。
Winnyのようなファイル共有サービスって、こういうオープンな分散型データベースみたいなものの走りなんだろうか。